BioKiteキッズ バイオカイトで化学を学ぼう!

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第076号 横梁の貼り方についての解説

今年度よりバイオカイトワンポイントレッスンは、フライトテクニックだけではなく、作り方や調整、改造についても解説いたします。どうぞ、よろしくお願い致します。

今回は、横梁の貼り方についての解説です。

現在、バイオカイトシリーズの中で、最も多く購入されている商品は、半完成品ですが、半完成品は、木材製の横梁をお客様に貼り付けていただくようになっております。

バイオカイトのフレームの中で、この横梁は、最も風の力を受ける大事なパーツで、貼り付け方を間違えるとバイオカイトは、思うように性能を発揮することができなくなりますので、慎重に貼り付けられることをお奨めします。

さて、貼り付け方ですが、背骨と横梁の間に1~2mm程度隙間をあけてつけるようにしてください。

この隙間は、強い風が吹いたときにバイオカイトは、風を逃がすために翼をすぼめますが、このとき背骨と横梁の間に隙間がないと、骨同士が当たってしまい、それ以上内側に翼をすぼめることができなくなります。

また、左右の隙間を違えて貼り付けられていた場合には、片側だけの横梁が背骨と干渉し、翼をすぼめる角度が、左右異なってしまうため、傾いたり、回転墜落の原因になります。

お客様が揚げているバイオカイトが、「どうも傾いて仕方がない」とか「回転して墜落してしまう」とかの原因の大半は、この横梁の取り付け方と糸目位置が適正位置にセットされていないことのようです。

飛ばしてみて傾きが、直らないお客様は、一度横梁の端部が背骨に干渉していないか確認してください。

もし干渉している場合は、カッターで横梁の角を削り取り、背骨との間に最低1mm程度の隙間を空けてください。

おそらく、それだけで飛び方が大きく変る思います。

第077号 500mを越えるビッグフライトを実感するためのワンポイントレッスン

今回は、500mを越えるビッグフライトを実感するためのワンポイントレッスンです。

以前に、バイオカイトを上手に飛行させるためのコツは、50mまでの気流の乱れる低空域をいかにすばやく抜けて、より気流の安定する高度を取るかにかかっていると説明しました。

このことは、すでにバイオカイトを飛ばされた方であれば、十分実感されたことと思います。

今日は、500mを越えるビッグフライトを経験するには、どうすればよいかということについて説明してみたいと思います。

大雑把に云うと、バイオカイトは50mを超えて200mくらいまでは、適度の風があれば、糸の送り出しに一定のブレーキをかけながら揚げる事で、どんどん上昇を続けます。

風速5m/秒程度の風があれば、3~5分で十分到達するでしょう。

ここまでは、あまりテクニックを必要とせず、割合簡単に操作できるのですが、200mを超えて500mに到達させるには、少し注意とテクニックが必要となります。

糸が伸びていくに従い、糸にかかる風の抵抗が急激に増し、この風の抵抗は、バイオカイトが上昇しようとする方向と逆にはたらき、引きおろそうとします。

したがって、糸を伸ばせば伸ばすほど、上昇速度は遅くなってきます。

ところが、一定の風が吹き続けている限り、糸の引きは変らないため、同じ調子で伸ばし続けると横流れによる失速が生じて飛行高度が下がり始め、高く揚げようとして糸を伸ばしたら高度が下がってしまったという現象を経験することになります。

糸の長さだけが長くなって極端に高度が下がると、気流の悪い低空域で飛行が不安定になり、遠いところでカイトが墜落し、回収不能になるという最悪の状態になってしまいます。

ですから、だいたい、200mを越えた時点で糸の送り出しは、ゆっくり行い上昇角度(高度)を落とさずに糸を伸ばすようにしてください。

上昇過程で、水汲み運動を起こしたり、風がない空域に差し掛かって失速したり、いろいろなことが、起きてきますが、糸をゆっくり伸ばしたり、巻いたり、前進したり、下がったりして、決して、あわてず急な操作を行わないということを頭に入れていれば、バイオカイトは本物の鳥のはるか上空を飛行することでしょう。

最後に、500mのビックフライト挑戦時に、上述したケースと異なる例外があります。

それは、上昇気流(サーマル)にバイオカイトが乗ったときです。
上昇気流にのっているかどうかは、糸を送り出すときにあまりブレーキをかけなくてもバイオカイトが上昇角を保ったまま、まるで、大空に吸い込まれるように上昇するので、すぐに見分けることができます。

上昇気流に乗った場合は、糸にかけるブレーキを弱めて、一気に上昇させてください。

地上から、上空へ吹き上げている風なので、横流れもなく、あっという間にバイオカイトは上昇します。

筆者の経験ではプテラノドンが約3分で500mに到達しました。

一度、上昇気流に乗せてビックフライトを経験すると病みつきになりますが、いつでも上昇気流が吹いているわけではないため、基本はしっかりと身に着けておいてください。

第078号 小型バイオカイトの飛ばし方のコツ

今回は、小型バイオカイトの飛ばし方のコツを説明いたします。

一般に、バイオカイトだけに限らず、凧すべてについて云えることですが、小さい凧ほど不安定で、難しいものです。

小型のバイオカイト(翼長60cm以下)も、飛ばすときに、不安定になりある程度の高さまで揚げるのにテクニックを必要としますが、ある程度熟練したフライヤーにとっては、腕試しに格好の素材です。

ただ、弊社が販売する半完成品キットの小型バイオカイトは、ある程度不安定要因を取り除く設計などが施されており、比較的揚げやすく出来ていますが、材料からご自分で製作される方は、何回も失敗を繰り返す可能性のある小型バイオカイトの製作には、少し勇気が必要ではないかと思います。

そこで、今日は、小型バイオカイトに挑戦される方を対象に、失敗せずに、飛行できるコツをご紹介することにします。

一般に、バイオカイトが小型化されると、それに伴って、材料も軽量化する必要がありますが、小型化に比例して、それにぴったり当てはまる素材があれば、理想的なのですが、材料加工上の問題などがあり、シートは大型中型と小型の2種類、骨なども、ある一定以下の径のものはできないため、加工できる中での最小のものを使用されています。

その結果、一定の単位面積あたりの翼にかかる重量が、大型や中型のバイオカイトに比べて大きくなり(翼面荷重)、大型のものに比べて、強い風を必要としたり、水汲み運動を起こしやすくなったりします。

たいていの方は、小型バイオカイトを作るときに、大型や中型と同じ感覚で作ったものの、飛ばしてみるとくるくると回ったり、不安定な飛行をしたりして「作り方が悪かったのでは?」と不安になられたことがあるのではないでしょうか?

それらは、上述の理由から来るものなのです。

そこで、小型バイオカイトを飛ばされるときのコツは、水汲み運動を抑えて、迎角を大きく取り、揚力を有効に活用するような飛ばし方が必要になります。

先ず、糸目の位置を少し尾翼寄りにセットしましょう。

これは、大きな迎角を取ることで、大きな揚力を発生させ、重い翼面荷重を支えるためです。

また、糸目の中心と重心の距離を短くすることで、水汲み運動を抑えます。

それから、ツバメ以外のモデルは、必ず、尾翼つまみをつまんでおいて下さい。

尾翼つまみは、横方向の安定性を向上させます。これにより、水汲み運動にある程度ブレーキをかけることができます。

そして、離陸は糸を伸ばしながら、カイトを地面に平行に横流れさせ20~30m程度糸が伸びた段階で、糸の送り出しを止め一気に引きましょう。

すると、小型バイオカイトは、小気味よく上空に舞い上がり、比較的気流の乱れている低空域を短時間で抜け出て、安定域に入ることができます。

いったん安定域に入った小型バイオカイトは、上空で時折、鋭い動きを見せ、飛ばしていても非常に楽しい時間を過ごすことができます。

バイオカイトに慣れてこられたら、一度お試し下さい。

第079号 バイオカイトの特徴である水平尾翼について

今回は、バイオカイトを手作りで製作される方にバイオカイトの特徴である水平尾翼について説明をしてみたいと思います。

ブルーバックス「カラスもびっくり!バイオカイト」に付属するCD-ROMから、印刷を行いバイオカイトを製作された方の中で、説明に従い、製作してみたら、くるくると回転して飛ばしにくいという経験をされた方がおられると思います。

CD-ROM中のデザインは、ビギナーから上級者までを対象に、さまざまなモデルが紹介されていることから、揚げ手(フライヤー)のテクニックがないと、うまく飛ばない機種が含まれています。

例えば、キジバト、アオバトなどは、糸目中心の安定位置の幅が狭く、糸目調整がそれだけ難しくなります。

また、低空域ではかなり左右に暴れ、うまく操作しないと墜落することもあります。

初めて、バイオカイトを手作りで製作される方や今まで製作してうまく飛ばなかったご経験をお持ちの方は以下のことを注意されると簡単にうまく飛ばせるようになります。

1)尾翼を少し大きくしてください。
(幅と長さをそれぞれ2~3割程度大きくしてください)

印刷CD-ROM中のデザインの拡大が不可能でしたら、無地の部分を貼り合わせても結構ですので、一度試してみてください。

安定性が大きく向上します。

だんだんと飛行に慣れてこられたら、追加した部分を少しずつ、左右対称に切り取って、オリジナルに近づけられると良いでしょう。

また、骨を貼り付ける罫書き線は、オリジナルのものではなく、拡大した尾翼に沿って描いてください。

2)強めのバネを使用してください。

風が強いときなどは、特に強めのバネを使用されることをお奨めします。

直径1mmのバネ(標準)を御使用の方は、1.2mmのバネに交換して、飛ばして見てください。

この場合、すばやく高度30m程度に到達させることが必要ですが、暴れるカイトをうまく飛ばすコツは、すばやく高度を取り、暴れても墜落しない空間を確保することが大事なポイントになります。

他にも、いろいろとありますが、この2つを試みられるだけでも、かなり飛び方が変ってくると思います。

一度、お試し下さい。

第080号 何度も飛行したバイオカイトのメンテナンス方法について

今回は、何度も飛行したバイオカイトのメンテナンス方法について説明します。

何度もフライトを楽しんだバイオカイトは、一度総点検を行い、補修をした方が寿命が長くなります。今回は、その点検のチェックポイントと補修方法についてご紹介します。

通常、飛行機やヘリコプターなど飛行するものは、飛行時間が一定の時間を過ぎると総点検や解体修理をを行いますが、バイオカイトも同じで飛行中に地上からは、優雅に飛行しているように見えても実際には、大きな風の力がかかり、時間と共に機体は疲労しています。

総点検の要領は、まず、各フレームの両端を見てください。

はずれかけていれば、完全にシートから取り外して、シートに残った両面テープのカスを取り除いて再度、専用両面テープで貼り付けてください。
また、バネ受けに亀裂が入っていないかを確認してください。亀裂が入っていれば、早めに横梁の交換をお奨めします。
また、横梁の両端がはずれかけていた場合は、両端をGボンド(ゴムボンド)で貼り付けると良いでしょう。
また、尾翼が発泡PSのタイプのバイオカイトで発泡PSが切れたり傷んでいる場合は、修理用部材発泡PS(品番B-110)のフレームに貼り換えてください。

不織布タイプのシートのバイオカイトは、飛行による疲労個所は、各フレームの貼り付け部が大半で、特に両端をしっかり貼り付けておけば、長持ちします。

筆者のバイオカイトは、200時間を越えてノートラブルで飛行しています。

和紙タイプの初期のバイオカイトをお持ちの方は、上記のフレーム以外に、シートが、疲労してきます。

この場合は、傷んだところが破れたりしますので、破れた個所を裏から同じシートもしくは、不織布の当て紙で補強してください。横梁のと背骨の交点付近が破れた場合は、バイオカイトの補強部材として、フィラーテープ(品番B-116)を販売しておりますので、シートの表側から貼って下さい。

いずれにしましても、よく手入れがなされたバイオカイトは、飛びが一段と冴え、愛着も湧いてくるものです。使い込んだ年代もののバイオカイトが展示されたりすると風格さえ漂っているように感じられるのは筆者だけでしょうか?

第081号 ハヤブサ(GAK0450)について パート1

今日は、新製品のハヤブサ(GAK0450)について説明します。

今回のワンポイントレッスンは、バイオカイト史上初めての尾翼着脱式の新製品のハヤブサの楽しみ方についてです。

初代のハヤブサは、急降下型の主翼に、長い尾翼という独特のスタイルで、トビなどと並んで人気機種となっていましたが、他のモデルが本物のデザインに限りなく似せて作られていたのに対して、ハヤブサは、急降下するハヤブサのイメージを残して、性能を重視したモデルであったために、少し現物と離れたデザインになっていました。

今回のリニューアルでは、前回のデザインをある程度残しながら、さらに性能を重視した構造にすると共に、飛行時の運動性がユーザーにより自由に変えられるように設計されています。

また、今後発売する強化フレームを購入すると初期のスタンダード仕様から、ハイパーモデルに改造ができるようになっており、ビギナーの方が購入された場合、上達と共に、ハイパーモデルに改造し、より高い高度での飛行を楽しんだり尾翼の付け替えで、動きの激しい飛行を楽しんだりすることができます。

購入したままのスタンダードモデルでは、安定性を重視して尾翼は長めのものがセットされています。

このスタンダードモデルでも、糸目を少し頭部よりに寄せると8の字運動をおこないます。

さらに、別売り予定の、短い尾翼に交換すると、さらに激しく8の字運動や水汲み運動による宙返りをおこないますが、この状態で放っておくと、どんどん高度が下がってしまうため、一度、サオ(ロッド)を大きく引いた後すぐに、サオを前方に押し出すと、糸のテンションが緩み宙返りが収まります。そのあとすぐに、サオを少し引くと、急上昇に移ります。

これらのテクニックが使えるようになるのに少し練習が必要であるため、ビギナーの方は、最初は長い尾翼を使って安定飛行から練習しそのあと、少しずつ糸目を頭部寄りにずらして8の字飛行の練習を行ってください。

だんだん慣れてくると、尾翼の付け替えやフレームの貼り替えによる応用飛行や高高度飛行を楽しむことができます。

バイオカイトの性能や特徴を、フライヤー(揚げ手)の上達と共化させられるようにしようというのが、今回の新ハヤブサの狙いの一つです。

また、シートは無地に近い状態のため、自分の好みの色に、マジックなどで塗られるのも良いでしょう。(ただし、絵の具などは使用しないで下さい。重くなったり、シートが硬くなって飛ばなくなることがあります。)

今回の新ハヤブサモデルは、サイズこそ標準のバイオカイトサイズですが、到達高度などは、大型トビに匹敵する高性能を誇ります。

標準仕様で、高度500m、ハイパー仕様で高度700mを記録しています。

春の風に乗って、性能にこだわった新ハヤブサで是非新しいバイオカイトの飛びをお試し下さい。

第082号 ハヤブサについて パート2

今回も、前回の続きで、新型ハヤブサについての説明です。

さて、前回のレッスンで、新型のハヤブサはハイパーモデルに改造できると書きました。

改造個所は、翼中央の縦骨・翼端前縁・V骨・尾翼・前縁などです。

今日説明したいポイントは、フレームや尾翼の入れ替えがどのような飛行性能の差になってくるかという点です。

改造を予定されている方は、次のことを目安に改造されると良いかと思います。

1.とにかく安定して高く揚げたい場合もしくは耐風性能を向上させたい場合、翼中央の縦骨・翼丹前縁・V骨・尾翼をCFRPフレームに交換し、前縁に発泡PSを貼り付けてください。

2.高く揚げて、ある程度運動性も欲しい場合、翼端前縁と尾翼は、標準のまま使用し、翼中央の縦骨とV骨をCFRPに交換し、前縁部分に発泡PSを貼り付けてください。

上昇角度が大きく保たれ(頭上近く)、で運動性(横方向に8の字飛行や水汲み運動による宙返りなど)が大きくなります。

ただし、それに伴い、ロッドの引きやリールの送り出し、巻き戻しなどのテクニックも必要となりますので、ある程度慣れてから挑戦されることをお奨めします。

3.改造には自信がないけどある程度運動性も欲しい。

本体は、標準のままで尾翼の付け替えをお奨めします。

尾翼の付け替えも一般に、長さが短く幅が狭いものほど運動性が大きくなります。

標準の尾翼の長さに比べて、短いものにするとそれにつれて、動きが激しくなります。

また、本体は標準のままで尾翼をCFRPのものにかえると、ある程度の安定性を保ちながら運動性をを加えることができます。

これらの改造をおこなった場合は、糸目中心の位置を少しスライドさせる必要があります。

糸目中心の位置をどの位置にしたら良いかは、改造の程度により異なりますので、自分で見つけてみてください。

*糸目中心の位置の見つけ方は、首を振りながら飛んでいる場合(ダッチロール)は糸目を尾翼側に少しスライドさせてください。

バイオカイトが頭を上にして横方向に飛びすぐに墜落する場合は、糸目を頭部よりにスライドさせてください。

糸目を前後にスライドさせながら3~4mの高さで安定して飛ぶようになればその位置が、糸目のバランスポイントです。

このように、いろいろと組み合わせを変えることにより、より自分の好む 飛び方を楽しむことができるのが、新型ハヤブサの大きな特徴なのです。

第083号 大型バイオカイトの揚げ方について

今日は、大型バイオカイトの揚げ方についてです。

大型バイオカイトとは、翼長2mのハクトウワシと翼長1.3mの大型トビなどを指します。

一般に、大型バイオカイトは、安定度が高く、微風でも簡単に揚がります。

また、上昇角も大きく、本物のハクトウワシやトビと見間違えるほど優雅に上空を飛行します。

操作方法は、標準バイオカイトと基本的には同じですが、翼の面積が大きい分、引きが強くそれだけ速く上昇します。

ですから、リールを使用して大型バイオカイトを、揚げるときには、標準バイオカイトよりも糸巻き部(スプール)を押さえる力をやや強くして、上昇角を保ったままで、一気に高度50m以上まで揚げるようにしてください。

また、大型バイオカイトは糸目安定位置の幅が広いので、糸目位置を背骨と横梁の交点付近より3~4cm上(頭部寄り)に設定しても、ゆうゆうと安定して飛行します。
風の強さに応じて、糸目の位置調節をする範囲は、風が弱い場合は、糸目位置を背骨と横梁の交点糸目を尾翼寄りに2cm程度寄せ、風が強い場合は、糸目を頭部寄りに大きく寄せて飛行させて下さい。

大型バイオカイトは、機体が大きい分安定飛行をするため、操作はむしろ簡単になりますが、逆に8の字飛行や宙返りなどは苦手です。

また、飛行させる前の準備段階で、キャリングケース(収納箱)からの取り出し時や、組立時にカイトの裏側に、強い風を受けると標準バイオカイトに比べて大きな力がかかるため、骨組みの破損が生じる場合があります。
飛ばす前の準備段階での風向きには、標準バイオカイト以上に十分注意を払う必要があります。

大型バイオカイトを中級者以上の方にお奨めするのは、この地上での取り扱いがあるからです。

地上でのケアさえ、きちんとこなすことができれば、上昇力に物を言わせてぐんぐん上昇する大型バイオカイトは、標準バイオカイトにはない、力強さを感じさせてくれ、リールの糸巻き部を押さえる指にかかる力強い引きと共に、あっという間に上昇していきます。

風の強さを糸の引きで感じながら、大空高く悠々と飛行する大型バイオカイトを眺めながら、うららかな春のひとときを過ごすのは楽しいですよ。

第084号 強風の中でバイオカイトを飛ばすにはどうしたらいいですか

先日、「強風の中でバイオカイトを飛ばすにはどうしたらいいですか?」という質問を受けました。

強風といっても、いろいろありますが、通常バイオカイトは風速1.5m/秒~6m/秒が最も性能を発揮する環境です。

ただ、自然はこちらが思うように、なかなか合わせてくれません。

「せっかく、バイオカイトを高く揚げるために、時間をかけて海や山にやってきて、風が強すぎて揚げられないのは残念だ」という思いは、誰にでもあると思います。

今日は、そんな時どうしたらよいかというお話です。

設計的には、10m/秒まで、飛行できるようなタイプがバイオカイトシリーズに存在しますが、冒頭でご紹介した質問の趣旨は、強風タイプではないバイオカイトを持っている人が、このような状況になったらどうすればうまく揚げられますか?」という意味のものです。

強風といっても、10m/秒を超える強風は、凧を揚げる風ではないためできれば、このような中での凧揚げはお奨めできません。

風速10m/秒は、風に向かって歩くのも大変な状況になります。

以下の説明は、風速7~10m/秒の風の中での対策として考えてください。

対策としては、次のようなことが考えられます。

①標準のバイオカイトのバネはφ1.0を使用していますが、この場合はφ1.2のバネに差し替えて使用してください。
②糸目は可能な限り頭部寄りに寄せてください。(くるくると回転して墜落しない範囲で、最も頭部に近い位置にセットして下さい。)
①②の調整をして、3~5m程度の高さにすばやく揚げて様子を見てください。
ほぼ安定して揚がり、翼が大きくすぼまない状態であればであれば、大丈夫です。(多くの場合は、①②の対策で解決されることが多い)

しかし、回転したり、翼が大きくすぼんで回復しないようであれば、すぐにおろして下さい。

①②の対策で、ダメであれば、いよいよ奥の手ということになります。

③まず、糸目を頭部いっぱいに寄せてください。(糸目を頭部いっぱいに寄せると糸目後方は、少し垂れ下がりま
すが、問題ありません。)そして、尾翼後端中央に、長さ1~2mの幅1~2cm程度の紙テープ(素材は紙、布、紐ビニールでもいい)を、両面テープやのりなどで貼り付けてください。

もし、尾翼後端中央テープを貼り付けたのに、まだくるくると回る場合は、さらにテープの長さを延長すると、回転は治まります。

①②の対策でうまく飛ばせなかった場合でも、③の対策を行えば、まず間違いなく揚げられると思います。

ビギナーの方が強風の中で、バイオカイトを揚げる場合は、③が無難な方法ですが、少し慣れてこられたら、①②でうまく飛ばす練習をすると面白いと思います。

第085号 グライダータイプのバイオカイトの操作について

今回は、今発売中のグライダータイプのバイオカイトの操作についてのお話です。

グライダータイプバイオカイトは、イメージ的には今、ブームになっている紙飛行機に糸がついたものととらえていただけると一番近いと思います。

バイオカイトの標準タイプ(翼長80cmから100cm程度)サイズで、重量も最も重い16gあります。

そして、翼の下に胴体がある為、今までのバイオカイトとは少し違う特徴を持ちます。

グライダータイプの一番の特徴は、なんと言っても、上昇スピードにあります。

重量が重い分、従来のバイオカイトなら簡単に揚がる1.0m~1.5m/秒の微風は苦手で、2.0m/秒以上の風が必要ですが、一旦、風をつかむと上昇するスピードは、他のバイオカイトを圧倒します。

また、8の字飛行などの運動性は、機体重量が重い分当然大きくなりますが、胴体がキールの役割を果たす為、ダンピング特性が高く、うまく操作すると、上空でダイナミックに飛び回ります。

そこで、今回は、グライダータイプのテクニックの一例を紹介します。

バイオカイトの8の字飛行の方法は、いままで何回か、説明したと思いますが糸目の位置などは、同じ考え方になります。

つまり、安定位置(一般に、横梁と背骨の交点あたりに、糸目中心をセットすると、まっすぐ揚がる)よりも機首よりに糸目をセットします。

そのままの状態で揚げるだけで、グライダータイプバイオカイトは8の字飛行をしますが、さらにこのタイプの持つ高い運動性を発揮させるため、次のことを試みるとさらに楽しさが増します。

1)8の字飛行中、機体が横を向いた時(地面と水平に飛行した時)に糸を引くと8の字飛行の横の振幅が大きくなります。

2)8の字飛行中、機体が上を向いたときに糸を引くと、急上昇します。

つまり、これらの現象をうまく利用して飛行させると、8の字飛行をしながら上昇したり、急に大きな8の字飛行をさせてみたり、そばで見ているとまるでラジコン飛行機が飛んでいるように見えることでしょう。

また急上昇を楽しむこともできます。

この場合、機体を地面に平行の高さを保ちながら横流れさせ、糸を50m程度伸ばしたのち、その後、糸の送りを急に止めると一気に上昇を始めますが、さらに、竿を大きく引いたり、ゆっくりと(糸の巻き取りは失速状態に陥らない限り、ゆっくり巻き取ることが原則)リールで糸を巻き取ると、さらに上昇スピードが上がり、飛行機が離陸上昇する姿と全く同じ動きになります。

あっという間に上昇する飛行は、圧巻です。

他にも、いろいろ楽しみ方がありますが、一度お試しください。

第086号 飛行時間が10時間を越えたバイオカイトのお手入れの方法

今回のワンポイントレッスンは、飛行時間が10時間を越えたバイオカイトのお手入れの方法について、説明します。

ご購入後、ご愛用のバイオカイトが順調に高く飛行すると、飛行時間がどんどん増えていきます。

それとともにいろいろな好奇心が沸いてきて、糸目の位置を変えり、ロッドの引きを入れたり緩めたり、応用動作をしてみたくなることと思いますが、静かに飛んでいるように見えても、バイオカイトは上空の結構強い風に乗って飛行しているため、振動などの外的な力を受けながら飛んでいます。
まして、糸目を変えたりロッドの引きなどを入れると、さらに強い力がかかります。

順調に飛行しているバイオカイトでも、10時間を越せば、一度点検してください。点検個所は次の個所を確認してください。

1)横梁(木材骨)の両端
両端に剥離がないか確認してください。剥離がなくても、Gボンドなどで補強しておくと、安心です。

2)V骨の両端
特に背骨と突合せになっている部分に剥離がないか確認して下さい。
突合せ部分には、上から剥離防止用のテープが貼り付けられていますが、一度はがして、骨の先端部をボンドか両面テープでしっかりと固定したうえで、 剥離防止用のテープを貼りつけて下さい。
(一度はがしたテープは、廃棄してください。)剥離防止用のテープは、修理部品(B200)のなかの不織布テープを使用されるとかなりフィットします。

3)尾翼(発泡PSタイプ)や前縁部分の亀裂
発泡PS製のフレームに亀裂があれば、貼り替えてください。

4)翼端縦骨の両端の剥離
特に前縁側の剥離を確認してください。剥離があれば、2)項と同様の不織布テープでフレームを上から押さえ込むようにシートに貼り付けてください。

すべてを入念に確認補修できれば、それに越したことはありませんが、とりあえず上記4項目のメンテナンスを行うと、飛びが一層引き立つことでしょう。

第087号 折り紙飛行機型バイオカイトについて

今回は、折り紙飛行機型バイオカイトについてのワンポイントレッスンです。

このタイプは、以前に説明しましたグライダー型バイオカイトと同様に、胴体兼キールをもつカイトですが、グライダータイプの バイオカイトとは全く異なる飛行特性を持っています。

翼形状がデルタ翼で縦長のため、迎角をかなり大きく取ることができ、小型カイトにしては、引きが強く機敏に飛び回ります。

この縦長タイプのバイオカイトに共通する点は、糸目安定位置がかなり、後方にあるということです。

これは、大きい迎角と関係していますが、ハヤブサやおり紙飛行機タイプは、横梁と背骨の交点よりも4~5cm尾翼寄りで安定します。

そこで、今回のレッスンでは、この特徴を生かして飛ばすとどうなるかということを紹介してみたいと思います。

先程、縦長バイオカイトは迎角が大きいのが特徴であると記しましたが、この大きな迎角を利用して、糸の送り出しによる横流れから、糸の送り出しを急停止し、ロッドを大きく引くと、折り紙飛行機タイプは、ほぼ垂直上昇のよう姿勢で、上昇します。

後退角が大きい翼形状のため、風の抵抗が少なく、機敏に動作できるため、非常にスムーズな上昇を見せてくれます。

また、糸目を安定点より数ミリ前にずらすと、水汲み運動を始めますが、この動きも左右に回転したり、左右に大きく振れたりスリリングな動きをみせます。

回転運動は、ロッドを軽く引くと発生し、ロッドを前に出したり(ロッドを持つ手を前に伸ばして、糸のテンションを弱める)、すばやく数歩前進すると収まり、その直後に、ロッドで軽く引きを入れると、急上昇に入ります。

これらの操作を組み合わせると、自由自在に大空を折り紙飛行機が乱舞します。

このように、機敏に飛び回るおり紙飛行機タイプバイオカイトは、従来のシリーズでは、異色の存在ですが、その特徴を生かした飛ばし方をすると、ラジコン飛行機(というよりも、むかし流行ったUコン飛行機)のような感覚で、新鮮な凧揚げが楽しめるでしょう。

第088号 「車椅子からバイオカイトを揚げるには」というテーマでの説明

今回は、「車椅子からバイオカイトを揚げるには」というテーマで、説明したいと思います。

バイオカイトを揚げる前の準備については、これまでも何度か、説明してきましたので、ここでは省略したいと思いますが、基本的には、車椅子を使用した場合でも、風を背に受けてポジショニングをとることに変りはありません。

そして、約1~2m程度バイオカイトを揚げてみて、糸目の位置調整を試みてください。
頭を左右に大きく振るようだと、糸目を少し尾翼寄りに下げてみてください。

また、左右どちらかに傾いて墜落したり、尾翼付近が変形するほど強く風を受けている場合は、糸目を頭部寄りに寄せてみてください。

いずれも、調整は、1~2mm程度ずつずらすようにしてください。
糸目の位置は、わずかな移動で全く飛び方が変ります。

糸目の調整ができ、1~2mの高さで安定して飛ぶようになれば(多少、左右に頭を振りながら飛んでいても、墜落しなければ大丈夫です。)糸を伸ばして、バイオカイトを離陸させることになりますが、車椅子から揚げる場合、あまりカイトを横流れさせずに(つまり、リールの糸巻き部を離しっ放しにしないで)指でブレーキをかけながら、上昇角を保って揚げるようにしてください。

気流が不安定な低空で、高度を取らずに、糸をどんどん伸ばすと、糸が伸びた状態で乱気流により墜落する事があるからです。

これが、第一のポイントでしょう。

また、第二には、車椅子の姿勢では、上空の風の変化に対して、前後にすばやく移動して糸のテンション調整を行うことがむずかしいため、リールのまき戻しと送り出しで代行することが必要です。

つまり、上空で風がなくなり、失速するとリールを巻き、風が強くなりすぎて、くるくると回転が始まったら、糸を少し伸ばして、カイトの回転を止めます。

回転が止まれば、ゆっくりと(かなりゆっくりと)糸を巻き取り元の高度に戻してください。

車椅子からのバイオカイトの飛行は、「あわてないでゆっくり、ていねいに操作する」を基本においてみてください。

風との楽しい会話ができると思います。

第089号 一人のフライヤーが複数のバイオカイトを揚げる場合の注意事項

今回は、一人のフライヤーが複数のバイオカイトを揚げる場合の注意事項です。

普通のフライヤーは、あまりこのようなケースはないと思いますが、凧揚げ大会などでアトラクションを行う場合、一人で複数のバイオカイトを揚げる場合があります。

その場合、次のことに注意をして揚げると良いでしょう。

①バイオカイトを揚げる間隔は、接近(1m以内)して揚げても良い。

もし、糸が絡んでも糸が絡んだ人同士が近づくことにより、糸の絡んだ部分が下がってきますので、その絡み具合を見て糸の巻き取り部を入れ替えるだけで絡んだ部分を元に戻せます。

②糸目は、安定ポイントかやや尾翼寄りにセットし、左右の振れをで きる限り小さくしてください。

③高さは、同じ高度に取ってください。(風向きや風速など同じ条件で飛行させるためです。)
④リールを使用すると、高さを維持したり、急な巻き取り等の操作が必要になったときに便利です。
⑤糸は、できるだけ見やすく、かつ色がそれぞれ異なるものを用意すると便利です。
(バイオカイトは、普通、極細の糸を使用し周囲からあまり見えない糸を使用しますが、アトラクションなどは、高高度飛行でない限り、見えやすく、色によりどのカイトの糸かがすぐにわかるようにしておくと、トラブルを未然に防止できます。)
⑥飛行高度は、50m程度の高さを選ぶのがベター(高く揚げれば揚げるほど、安定しますが、一方でだんだんとカ
イトが小さくなり、見づらくなるため、ある程度安定して、見やすい高さが 大体50mの高さです。)
⑦風が舞うような場所では、複数を接近してあげないこと。
複数を揚げる場合は、事前に1体のカイトを揚げて、風が舞っていないことを確かめて行うようにしてください。
⑧カイトを揚げるときは、1体ずつ揚げるようにしましょう。
1体のカイトが、目標高度に到達し、安定したのを確認して、地面にリール 等の巻き取り部を固定し、次のカイトの準備を始めてください。

以上のことに留意すれば、一人で複数のカイトを簡単に飛行させることができます。

第090号 カブトムシやサンショクゼミのキール付バイオカイトの説明

今回は、最近発売されたカブトムシやサンショクゼミのキール付バイオカイトの説明です。

キールとは、胴体下部に取り付けられたヒレ(垂直尾翼)のようなものです。

紙飛行機の胴体部分をイメージしていただけるとぴったりくると思います。

今回、発売のカブトムシとサンショクゼミのバイオカイトは、新開発の和紙シートを使用し、印刷の色彩を重視したモデルで、キールにより和紙シート特有の飛行の難しさを取り除き、安定性を確保しました。

揚げ方は、普通のバイオカイトと同じですが、糸目位置が、若干尾翼寄りになります。

従って、少し糸の引きが強くなり風の手ごたえがあります。

また、このタイプは、カイトの寸法が小さいため、糸目を頭部寄りに少し寄せると、小気味よく、運動し、夏の風にはぴったりの飛行をします。

また、鳥型バイオカイトのように、豪快に高く揚げて楽しむよりも、むしろ、蝶タイプのバイオカイトのように100mまでの高さで、リアル感と運動性を楽しむような揚げ方をされると面白いでしょう。

もちろん、鳥のように、高く揚げる事も出来ますが、100mを超えて糸が長くなると糸を手元で引いたり緩めたりした時のカイトの応答性が悪くなるため、せっかくの運動性が損なわれます。

風の状況や、用途に応じて、バイオカイトを使い分けされると、新鮮な凧揚げを楽しめるのではないでしょうか?

 

第091号 秋シーズン ビッグフライトに挑戦する

いよいよ、秋シーズン到来。

バイオカイトにとって、もっとも豪快なビッグフライトを楽しめる季節となりました。

秋のシーズンといえば、暑くもなく寒くもなく、しっかり時間をかけて、ビッグフライトに挑戦するには最適の環境です。

また、上昇気流(サーマル)をとらえて、急上昇を楽しめるシーズンでもあります。

以前にも、ご紹介しましたが、今回は、上昇気流をとらえてビッグフライトをするには、どうすればよいかを説明します。

通常、横から風が吹いた状態でバイオカイトを揚げるケースがほとんどですが、この場合は、上空高く到達するためには、気流の流れの良い層と悪い層、無風の層があり、リールを開放したままでは簡単に速く上昇させることが出来ません。

糸の引きで判断するとすぐに分かります。

糸を強く引いたり、弱ったり、糸がたわんだり、いろいろな状態が短時間の間に入れ替わります。

この場合は、油断せずに糸がたわんだと思ったら、糸の送り出しを止めて、少し後ろに下がりながら、カイトを上昇させたり、それでもだめであれば、少し糸を巻き取ったりして、カイトを気流の良い層に乗せる必要がありますが、上昇気流に乗ると、全くその必要はありません。

万が一のため、リールのスプール(糸巻き部)に軽く親指をあてておく必要はありますが、後は風任せで、糸が続く限り、高上昇角を保ったまま上昇を続けます。

うまく、上昇気流に乗せると、上方に強く引き上げられるため、リールが高速回転し、あっという間に、高度500mを突破します。

後は、糸の続く限り楽しめばよいわけです。

上昇気流を利用した、バイオカイトのビッグフライトの味は格別で、経験したものでなければ、わからない醍醐味ですが、リールのスプールがうなりを上げて回転する感触とカイトが、高上昇角で一気に上昇する様子を一度経験すると病み付きになってしまうほどです。

この秋は、ぜひ、この上昇気流を利用したビッグフライトを経験して下さい。

第092号 地上で10m/秒前後の強風でバイオカイトを揚げる場合の揚げ方

今回は、地上で10m/秒前後の強風でバイオカイトを揚げる場合の揚げ方の説明です。

あまり、このような環境で、バイオカイト(和凧やゲイラカイトも含めて)を揚げることはお奨めできませんが、休日にせっかく遠出した先で凧揚げをしようとしたら、風速10m/秒の風が吹いていた場合、あきらめるのも惜しいという場合に、応急処置的にどうするかという説明をしてみます。

地上で風速10m/秒吹いているということは、少し高度を取るとそれ以上の風が吹いていると考えなければなりません。

これは、通常市販するバイオカイトの耐風性能を超える風であるため、本来は挙げて欲しくないのですが、どうしてもという場合は、次のような応急処置をしてみてください。

4つ折タイプのバイオカイトの場合は、バネをφ1.0からφ1.2ないしφ1.4に交換してください。

2つ折バイオカイトの場合は、4つ折タイプと同様にバネを交換するとともに、背骨の中空パイプにφ1.4~1.6のカーボンもしくはグラスファイバーを差し込んで補強してください。

これらの補強作業とともに、糸目をやや頭部寄りにセットし、風に対する角度(迎角)を浅くして、風の抵抗を減らします。

これらの処置でもまだ揚げにくい場合最終手段として、尾翼後端に幅2cm長さ約1~2m程度の紙テープを取り付けると良いでしょう。

これらの処置をしてもなお、揚げられなければ、その日のコンディションは凧揚げが出来るものではなく、残念ながらあきらめざるを得ないと思います。

1.5~5.0m/秒までの風速での揚げ方と6.0~10.0m/秒までの風速のもとでの揚げ方は、糸目の設定など含めて違ったものになりますが、バイオカイトの構造を部分的に補強して揚げる必要はありません。

それに対して、10~12m/秒の風速のもとでは、補強をしない限り揚げる事がむずかしいものになります。風速計がなく、風の強さがわからない場合は、木などを見ると参考になります。

風速10m/秒前後では、葉の茂った樹木が揺れたり、池や海面に波頭が立ち、10~13m/秒の風速になると大枝が動いたり、電線が鳴ったりします。

この状況では、傘をさすことさえ難しい環境です。

周囲の状況を見て、風速の目安にされると、凧揚げが出来る環境かどうかの判断もしやすくなると思います。

第093号 飛行機(グライダー)型バイオカイトの滑空について

今回は、飛行機(グライダー)型バイオカイトの滑空について説明します。

飛行機の形をしたバイオカイトを購入したのに、手投げで飛ばそうとすると滑空しないというご質問をいただきました。

バイオカイトの中には、尾翼つまみをはずすと、滑空するタイプとそうでないタイプがあります。

ユリカモメなどは、尾翼のつまみを外す事で、簡単に滑空するように出来ていますが、トビやフクロウ、飛行機などは、設計上重心の位置を少し後ろに設定しているために頭部に錘を付けないと滑空しません。

飛行機型バイオカイトの場合は、頭部に5円玉2枚を貼り付けて飛ばすと、非常に良く滑空します。(ただし、カイトとして飛行する時には、頭部の錘は障害になるため必ずはずしてください。微風性能が格段に悪くなります。)まるで、紙飛行機のように滑空するバイオカイトは室内で楽しむことが出来ます。また、頭部の錘は、5円玉2枚で約7.5gですが、重量をかえることで、滑空距離も変ります。

いろいろ試してみてはいかがでしょうか?

第094号 クワガタムシバイオカイトの飛ばし方

今回は、現在好評発売中のクワガタムシバイオカイトの飛ばし方の説明です。

クワガタムシバイオカイトは、翼を着脱できるのが大きな特徴です。

ハヤブサタイプも尾翼を交換することで、形を変えたり、飛行特性を変えたり出来ますが、クワガタムシバイオカイトは、地上で翼をたたんだ状態のクワガタムシの形を基本として、飛翔時の翼を装着するとクワガタムシの飛翔形に早変わりするだけでなく、翼をたたんだ姿でも、飛翔時の翼をつけた姿でも飛行させることが出来る珍しいカイトです。

翼をたたんだ状態と拡げた状態とではカイトの立て横の比率が大きく変わるため、飛び方も一変します。

このタイプを飛ばす際には、翼をたたんだ形で飛行させる場合と翼を拡げた状態で飛行させる場合の糸目の位置に十分注意が必要です。

縦長のカイトに属する翼をたたんだ状態でのクワガタバイオカイトは、糸目を背骨と横梁の交点よりやや尾翼寄りにセットします。

縦長バイオカイト特有の水汲み運動を起こしながら、クワガタムシは右回りしたり左回りしたり八の字運動をしたりしながら飛び回ります。

翼を取り付けて、飛翔形で飛行させる場合は、糸目を背骨と横梁の交点付近にセットしてください。

安定して高く上がっていきます。

このクワガタムシバイオカイトは、翼をたたんだ状態でも開いた状態でも、迎角が大きく引きも強いのが特徴で、100m程度の高さであれば、頭上で飛行します。

1体のバイオカイトで2体分の飛行が楽しめるバイオカイトの特徴を存分に引き出してみてはいかがでしょうか?

第095号 翼着脱式クワガタ(GAC0041)の飛ばし方

今日は、翼着脱式クワガタ(GAC0041)の飛ばし方の説明です。

クワガタバイオカイトは、世界でも珍しい翼着脱式のカイトです。
一つのカイトで翼を閉じたクワガタのデザインと、翼を拡げたクワガタのデザインの両方の姿で飛行させることが出来るユニークなカイトです。翼を閉じた状態と拡げた状態では、カイトの重心が異なるため、糸目中心の変更が必要となります。
翼を閉じたデザインでは糸目をやや尾翼寄りにセットしてください。

ユーモラスにお尻を振りながらクワガタバイオカイトは、飛行します。

翼を拡げたデザインで飛行する場合には、糸目中心をやや頭部寄りにセットしてください。
安定した飛行をします。

つまり、クワガタバイオカイトは、糸目中心をそれぞれ変更することで、2つのバイオカイトを楽しむことができます。

運動性を楽しむ場合は、翼をつけない形で糸目中心を背骨と横梁の交点よりやや尾翼寄りにセットしてください。

かなり大きな8の字飛行をしたり、宙返りを行う等運動性のおおきな飛び方をします。

この場合は、風の強い場合などは少しテクニックが必要になります。

風が強いと、カイトは激しい8の字飛行や宙返りを行いますが、高度を下げながらこのような飛行をする場合は、前進したり糸を伸ばしたりしながら、糸のテンションを緩め、高度を落とさず、維持するようにしてください。

上昇角をしっかり保って高度100m以内で飛行させると、カイトは8の字飛行や宙返りを右に左に行いながら生き物のように飛行します。

翼つけた状態では、糸目中心を横梁と背骨の交点よりやや上にセットしてください。

風の強さにもよりますが、取り付けた翼が風により変形(風が当たるとすぼんだ状態になる)しない程度に、糸目中心を頭部寄りに寄せてください。

上昇角も大きく安定飛行を行います。

安定飛行やアクロバット飛行、翼を閉じたデザインでの飛行と翼を拡げた飛翔形での飛行等いろいろな楽しみ方の多いクワガタバイオカイトを今年の冬はぜひお楽しみください。

第096号 運動性の大きなバイオカイトの揚げ方について

今日は、運動性の大きなバイオカイトの揚げ方について説明します。

運動性の大きなカイトは、糸を少し伸ばし始めた段階で、すでに左右に大きく8の字を描くようにして飛行するため、少し風が強い日などは、低空でもたもたしていると、8の字の幅がどんどん大きくなり、墜落してしまいます。

フクロウや標準トビなどの、糸目を少し、頭部寄りに寄せた状態にすれば、運動性が大きくなります。

この状態で飛行させるには、カイトにあまり強い風が当たらないように、地上と平行に1mくらいの高度で、すばやく糸を伸ばし、30~50m位に糸の長さを稼ぎます。(あまり高度を取らずに飛行させるには、リールの糸が送りだされるのに回転する部分【スプ-ル】を抑えないで糸を送り出す。)

その後、スプ-ルを断続的に、チョンチョンと親指で抑えると、カイトの高度を取り始めます。

この親指のチョンチョンと抑えながら高度をとるのが、運動性の大きなカイトの低空での最良の扱いなのです。

つまり、一定の風圧を受け続けると、カイトは地上付近で大きな8の字を描いて、下手をすると墜落の憂き目に遭いますが、親指でチョンチョンとブレーキをかけることにより、カイトに当たる風圧が強くなったり弱くなったりするため、8の字を描くヒマなく、上昇させることが出来るのです。

この感覚を覚えておけば、少々癖の悪いカイトでも、テクニックで何とか揚げる事ができますし、風が強くなったり弱くなったりする日でも、あまり気にせず、カイトを飛行させることができます。

ただし、このような運動性の大きなカイトを揚げる場合は、是非、高速リールを使用されることをお奨めします。

親指でチョンチョンと糸巻きを抑えるには、微風でも強風でも、安定して糸巻きが回転する高速リールが必需品なのです。

初級用のバイオカイトの扱いに慣れたフライヤーは、是非、運動性の大きなのカイトで動きのある飛行を楽しんで見て下さい。

第097号 超小型バイオカイトの揚げ方

今日は、超小型バイオカイトの揚げ方の説明です。

現在、市販されるバイオカイトは翼長にして、40cm以下の小型のものはありませんが、ブルーバックス等のバイオカイト関連書籍を参考に、超小型バイオカイトに挑戦された方も多いと思います。

超小型バイオカイトを作る際に、最も問題となるのは、いかに軽く作るかということにつきます。

翼長30cm程度のバイオカイト蝶や鳥でも、重量にして2~3g程度に抑えないと飛ばすのは、かなり厳しいでしょう。(尻尾をつければ別ですが・・・・・)

さて、製作の話は本日の本題ではないので作り方は、別の機会にゆずることとして適正な重量内にバイオカイトが製作され、フレームなどの強度も十分である場合、このバイオカイトを飛ばして楽しむための糸目調整について、お話します。

基本的には、小型のバイオカイトは翼面積が小さくなる分、揚力も小さく引きは弱いものとなります。

引きが弱いと、当然リールを使用して飛ばす際にも、スプール(糸巻き)をカイトの引きで回転させるだけの力が働かないため糸の送り出しがスムーズにいきません。

そこで、糸目を少し、尾翼寄りにとって欲しいのです。

そうすることで、カイトは、風に対して迎角が大きくなり揚力が増します。

ただし、やりすぎると、失速し尾翼が風圧で変形したりするので、尾翼の変形がない範囲で糸目を最大限尾翼寄りに寄せて飛ばしてください。

迎角が大きくなった分、揚力と抗力が増加し、糸の引きが強くなり糸を引っ張る力が強くなるはずです。

小さな凧は、基本的に飛ばすのが難しいのはバイオカイトも和凧も同じですが、できるだけすばやく、良い風の吹いている高度30~50m程度に上昇させることを、大きなカイトを揚げる時以上に意識して揚げる事がコツです。
(低空の乱気流に揺れる飛行を楽しむ場合は、別ですが・・・)飛行技術が、上がってくると低空で不安定な気流の中で飛行させると、小型バイオカイトならではのスリリングな飛行を楽しむこともできます。

第098号 バイオカイトのデザインによる性能や飛び方の特徴 パート1

バイオカイトの選び方
バイオカイトは、現在、オーダーメイド製品以外で、数百種類のデザインがありますが読者の皆さんは、どんな基準でお選びでしうか?
お好みのデザインや大きさで選ばれる場合が最も多いと思いますが、性能や飛び方で選ばれる場合は、次の特徴を参考にされればよいと思います。

●縦長デザインのタイプ
オオカミ、トラ、ドラえもん、ハヤブサなどがあてはまりますが、これらの特徴は、風に強く失速角が大きいため、糸目を標準位置よりもやや下目にとると揚力が多くなり、豪快に上昇します。
また、糸目をやや頭部寄りに寄せると8の字を描いて飛行したり、右に左に宙返りしたりスリリングな飛行を行い楽しいカイトです。

●横長デザインで後退角の浅いタイプ
トビ、ハクチョウ、ハクトウワシ、アホウドリ、コウノトリ、などがあてはまり、これらのモデルは、微風から中風程度の環境に適しており、安定飛行型のバイオカイトです。
ただし、糸目をやや頭部寄りにセットすると、8の字飛行を行い暴れさせることもできます。
慣れてきたら、このように糸目の位置を少し変えて飛行させると、本物の鳥のような飛び方を楽しめます。

●横長デザインで後退角の深いタイプ
ユリカモメ、ファルコン、プテラノドン、アマツバメ、宇宙船などがあてはまります。
これらの特徴として、後退角の浅いタイプより風に強く、初心者には揚げやすいカイトです。
微風からやや強い中風までが最適環境で、安定飛行が得意です。
その反面、糸目位置を変えても8の字飛行はしにくく、静かな飛行が特徴です。

●その他例外
上記の中のデザインでも例外が存在します。
例えば、大型ユリカモメ50はデザイン上、後退角が大きく安定型ですが、運動性を重視した設計がなされており8の字飛行が楽しめる仕様になっています。
ハイパーカケスは、翼の形は、トビに近いのですが、本来は、強めの風にはあまりてきしていませんが、思い切り運動性能や飛行性能にこだわり設計されておりますので、風の強い日(5~7m/秒程度までが安全です)にカケスを揚げると翼を少したたんだ状態でも上昇を続け、糸目を少し頭部寄りに寄せると大きな8の字を描いて豪快に飛行します。

次回新年号では、蝶タイプの特徴やトビなど浅い後退角の翼を持つバイオカイトを簡単に揚げるにはどうすればよいかなど、すこしテクニックや調整の仕方をご説明します。

それでは、よいお年をお迎えください!

第099号 バイオカイトのデザインによる性能や飛び方の特徴 パート2

前回に続き、今回は、蝶タイプやトビなど後退角の浅いバイオカイトを簡単に飛ばす方法についての説明です。

翼長90cmのトビと翼長約70cmの羽ばたく蝶シリーズを例にとりますと、基本的に後退角の浅い翼のバイオカイトは、後退角の深いカイトに比べて、強い風に弱い形状といえますが、調整の仕方や飛ばし方を工夫すると、結構楽しむことができます。

今日は、その虎の巻を少しご紹介することにします。

(調整方法)
●風速1.5~3.0m/秒のとき
(そよ風です:お年寄りが歩く程度のスピードの風です)

トビ バネ φ1.0を使用
糸目位置 横梁と背骨の交点辺りにセット

蝶  バネ φ0.8を使用
糸目位置 横梁と背骨の交点より2~3mm頭部よりにセットすると羽ばたき飛行します。

●風速3.5~5.0m/秒のとき
(木の葉や細い枝が絶えず動く風です)

トビ バネ φ1.0を使用
糸目位置 横梁と背骨の交点辺りにセット

蝶  バネ φ1.0を使用
糸目位置 横梁と背骨の交点より2~3mm尾翼寄りにセットすると羽ばたき飛行します。

●風速5.0~7.0m/秒のとき
(砂埃が立ち、紙片が舞う風で、感覚的には結構強い風に感じます)

トビ バネ φ1.2を使用
糸目位置 横梁と背骨の交点より5~10mm程度前(8の字飛行を行う糸目位置)にセット

蝶  バネ φ1.2を使用
糸目位置 横梁と背骨の交点より5~10mm程度前(8の字飛行を行う糸目位置)にセット

●風速7.0m/秒以上のとき
(葉の茂った樹木がゆれ、池や海面に波頭が立ちます)

凧揚げをする環境ではなく、揚げるのはやめたほうが良いでしょう。

特に、この環境下では、カイトの裏側に強い風をあてると破損することが多く取り扱いも難しくなります。

次回も、翼長90cmのトビと翼長約70cmの羽ばたく蝶シリーズを例に揚げ方について説明したいと思います。

第100号 バイオカイトのデザインによる性能や飛び方の特徴 パート3

前回に続き、蝶タイプやトビなど後退角の浅いバイオカイトを簡単に飛ばす方法についての説明です。

翼長90cmのトビと翼長約70cmの羽ばたく蝶シリーズを例にとりますと、基本的に後退角の浅い翼のバイオカイトは、後退角の深いカイトに比べて、強い風に弱い形状といえますが、調整の仕方や飛ばし方を工夫すると、結構楽しむことができます。

バイオカイトワンポイントレッスン「No.24」では調整方法の紹介でしたが今日は、揚げ方についての虎の巻を少しご紹介することにします。

(揚げ方)
●風速1.5~5.0m/秒のとき

トビ も蝶 も同じ要領です。

1)風を背にして、バイオカイトをつないだ糸を50~70cm程度伸ばした状態で立ってください。
2)糸(リール)を持っている手を、横断歩道で手を上げる要領で、真上に上げてください。(バイオカイトを風に乗せます)
3)糸をたるませないように伸ばして揚げてください。(糸をたるませると、バイオカイトは失速し墜落します)
4)高度30m以下では、気流が乱れてカイトが、左右に揺れ不安定になりがちですので、なるべく早く、50m以上の高度を確保しましょう。
5)50m以上に達したら、カイトが上空で突風などにあおられたり、高圧線やビルなどの上を飛行していないのを確認しながら、糸をあるだけ伸ばしてください。
吸い込まれるように上昇していきます。

●風速5.0m~7.0m/秒のとき

トビ も蝶 も同じ要領です。

この環境でバイオカイトを飛行させる場合、リールを使用されることをお薦めします。

基本的には、どの凧でもこの風速の下で凧揚げをする場合は、経験とある程度のテクニックが必要となります。

1)風を背にして、バイオカイトをつないだ糸を50~70cm程度伸ばした状態で立ってください。
2)糸(リール)を持っている手を、横断歩道で手を上げる要領で、真上に上げてください。(バイオカイトヲ風に乗せます)
3)リールの糸巻き部を親指で、軽く押さえながらバイオカイトを10m程度揚げて、飛行に異常がないことを確認します。水汲み運動(くるくる回転する)が起きていれば、糸目位置を尾翼寄りに数ミリ下げてください。
4)3)の調整が終われば、リールの糸巻き部に親指を軽く当てて、糸に張力をかけながら、高度50mくらいまで急上昇させてください。
5)高度50m程度の位置で、糸の送り出しを止めて、もう一度バイオカイトの飛び方を見てください。
45度以下の角度で上がっている場合、横流れ気味で本来のバイオカイトの飛び方ではないため、糸の送り出しを止めたままで、少し待ってください。バイオカイトが少しずつ上昇してきます。(上昇しにくい場合は、リールのついた竿を何度か上に引いてください)
6)バイオカイトの上昇角度が45度以上になったら、再度糸を送り出してください。
これらの動作を繰り返すことで、バイオカイトはどんどん上昇していきます。

●トラブル対策

風の強い環境下でバイオカイトを揚げた場合に、空中で突然宙返りをしながら、高度が下がることがあります。

このような場合、あわてて糸を巻くと逆効果であっという間に墜落ということになりますので、次の点に留意してあげていただくと良いでしょう。

●宙返りする場合の対策

1)宙返りをしたら、まず糸やリールを持つ手を前方へ押し出し、糸の張力を緩めます。
2)それでも収まらない場合は、前方へすばやく歩いてください。たいていの場合、凧の宙返りは収まります。
3)同じ高度で、何度もこの現象が起きる場合は、その高度で設定以上の風が吹いている可能性があるため、前進しながら糸を巻き取り高度を下げてください。

失速する場合の対策

バイオカイトが上空で、シーソーのようにぐらぐら揺れながら高度を下げ始めたときは上空の風が、極端に弱いか、無いため失速しぐらついているので、まず後ろに下がりながら、糸の張力を緩めないようにしてください。
そして、後ろに下がりながら、すばやく糸を巻き取りながら、風の来るのを待ちましょう。

次回は、トラブル対策をもう少し詳しく説明したいと思います。